むずむず脚症候群

私は２０年以上飲食業をやってきました。他の職業も派遣で経験してきましたが、ほとんどすべてが接客業でいつも立ち仕事です。そのため、逆に座り仕事が苦手で、長時間座っていられません。脚（あし）がむずむずしてくるのです。派遣の仕事で、一時期東京から小田原まで通ったときは電車のなかでとても悩ましい思いをしました。通勤時間が片道２時間くらいかかるので、上半身は疲れて座りたいのに、脚がそれを許してくれません。電車に揺られてちょっとでも寝ていきたいのに、脚の内部にまるで何かがいるかのようにざわついてじっとしていられないのです。大声で叫びだしたいくらいでした。
これは睡眠中に脚がむずむずして眠れなくなる、むずむず脚症候群というのによく似ています。状況は座っているのと横になっているのとで違いますが、症状はそっくりです。
このむずむず脚症候群というのは、、睡眠障害のひとつです。比較的高齢者の女性に現れ、その原因は正確にはわかっていません。でも、患者の多くに鉄分不足が指摘されています。女性に多いのも、もともと女性に貧血の方が多いからかもしれません。
私のニセむずむず脚症候群の状態は普段立ち仕事でただでさえ血流が悪くなっているところに、長時間座ったため、さらに血流が悪くなって、脚がおかしくなったのだと思います。血液と鉄分は酸素供給の仕事で密接な関係ですから、血流の悪さで一事的に私も鉄分不足になったのかもしれません。あんな不快な思いは二度とごめんです。なのに、この病気で不眠になり苦しんでるひとが現にいるのです。睡眠というものは人間にとって大事な生理現象です。不眠によって、さらなる病気が引き起こされるかもしれないのです。
今後、鉄分の不足がどうしてこのような症状を引き起こすのかがわかってくるといいですね。